レバレッジ取引ガイド
USDTレバレッジ取引(Perpetual Contract)は、USDTで決済される金融派生商品です。
購入取引(Long)と売却取引(Short)が可能で、1~ 最大100倍のレバレッジ適用が可能です。
- 満期日:満期日がある先物に比べ、満期日がありません。
- ファンディング費用率/ロールオーバー利子(Funding Rate):満期日がない商品であるためにファンディング方針があり、この方針は現物市場価格と先物市場価格が一致するようにする役割をします。
- 日毎精算(Daily Settlement):日毎精算は日本時間基準 01:00, 09:00, 17:00に行われます。
- 階段式 証拠金維持比率制度(Risk Limit):証拠金維持比率とは、ユーザーが現在のポジションを維持するために必要な最低証拠金比率です。証拠金比率が証拠金維持比率よりも下回る場合、強制精算メカニズムが実行されます。ポジションを多く所有するほど証拠金維持比率は高くなり、選択できる最高レバレッジは低くなります。
- 商品:USDT
- 基礎資産:様々な取引所の平均指数を基に計算されます。
- 乗数:最小1単位(1USDT, 0.0001 BTC)を基本とします。
- ティック単位(最小変動単位):商品によって異なります。
- レバレッジ:1~ 最大100倍
契約要素 | BTC | ETH | EOS | LTC | BCH | XRP |
---|---|---|---|---|---|---|
契約乗数 | 0.0001 BTC | 0.01 ETH | 1 EOS | 0.01 LTC | 0.01 BCH | 1 XRP |
最小変動単位 | 0.1 | 0.01 | 0.001 | 0.01 | 0.01 | 0.0001 |
レバレッジ | 1~100 | 1~50 | 1~50 | 1~50 | 1~50 | 1~50 |
先物指数(現在価格)の価格は、主要コイン取引所の平均価格指数を基に計算されます。
上記の表の通り、現在の最小契約乗数は0.0001BTC あたり1契約となります。
レバレッジ取引時に商品別指標が現物市場の価格を正確に反映するようにするため、各仮想通貨商品の指標計算は主要取引所三カ所以上の市場価格を採択しております。
これは異常な価格変動を統制するためであり、取引所/ 暗号資産/ 比率に基づいて指標計算が行われます。
- もし採択中の主要取引所から価格確認またはアップデートが中断された場合、価格確認が再開されるまで該当取引所の価格は指数価格から除外されます。
- 価格を提供している取引所の数が
> 三か所の場合、 (1 / 取引所の数 * 100)%の比率で算出されます。
(もし1つの取引所の価格がその他取引所の平均価格と3%以上の差が生じる場合、該当取引所の価格は3%差である価格で処理されます。)
> 二か所の場合、二か所の取引所の平均価格によって決まります。
> 一か所の場合、該当取引所の価格によって決まります。
> BTC 基軸ペアについては、Wisebitcoin BTC 指数をかけて決まります。
* Wisebitcoinでは豊富な流動性と最高の条件でお取引いただけます。
ユーザーのポジションが精算される時、残りのポジションがシステムによって自動管理されることを意味します。
もしもオーダーブックの充分でない取引量(契約数)によりポジションが市場価格で精算されず、
そのポジションに対し、保険基金もまた充分でない場合は自動ポジション減少メカニズム(ADL)が作動することになります。
自動ポジション減少メカニズムは反対ポジションで該当ユーザーのポジションを自動で精算させ、レバレッジと損益に基づいて作動します。
返還メカニズムとは、損害金を一定の比率に基づき収益口座に分配する方法です。
このような方法によって決算後にユーザーの収益の一部で損失を負担する方法であるため、決算前に収益を移行することはできません。
自動ポジション減少とは、自動デレバレッジによって高い収益とレバレッジを持つユーザーがリスクを負担する方法です。
ポジション売却によってリスクを分担する方法であるため、リアルタイムで収益を移行することができます。
自動ポジション減少メカニズムは以下のように理解することができます。
(1) 保険基金で該当の損失金を負担
(2) 相手ポジションの収益額を一部負担
これは上記で説明したように、高い収益とレバレッジを持つお客様にリスクを負担する方法です。
内容を十分に理解していただいた上でお取引いただきますようお願い致します。
Wisebitcoinは無期限先物契約に対するリスクを管理するため、契約エントリー限度を設定しました。
契約エントリー限度は多くのポジションを保有するユーザーが強制決済された場合でも、他のユーザーに及ぼすリスクを減少させます。
多くのポジションを持つユーザーが証拠金不足になった場合、すぐに強制決済は発動せず、契約エントリー限度を最低ラインまで下げます。
(デレバレッジもしくは証拠金維持率を調整)
限度が高くなると追加しなければならない証拠金維持率と実際の証拠金率は高くなり、このようなシステムでユーザーの強制決済リスクを減らすことができます。
万が一、ユーザーの保有ポジションが契約エントリー限度を超えた場合はユーザーの注文がキャンセルされます。
ユーザーはいつでも契約エントリー限度を調整できますが、証拠金が不足している場合には限度を調整することができません。
現在の契約エントリー限度は以下の通りです。
種類 | 契約エントリー 限度 | 証拠金維持率 | 最低証拠金率 | 最大レバレッジ |
---|---|---|---|---|
BTC | 1,000,000 | 0.5% | 1.0% | 100:1 |
2,000,000 | 1.0% | 2.0% | 50:1 | |
3,000,000 | 1.5% | 3.0% | 30:1 | |
4,000,000 | 2.0% | 4.0% | 25:1 | |
ETH | 100,000 | 1.0% | 2.0% | 50:1 |
300,000 | 1.5% | 2.5% | 40:1 | |
500,000 | 2.0% | 3.0% | 33:1 | |
700,000 | 2.5% | 4.0% | 25:1 | |
EOS | 100,000 | 1.0% | 2.0% | 50:1 |
300,000 | 1.5% | 2.5% | 40:1 | |
500,000 | 2.0% | 3.0% | 33:1 | |
700,000 | 2.5% | 4.0% | 25:1 | |
LTC | 100,000 | 1.0% | 2.0% | 50:1 |
300,000 | 1.5% | 2.5% | 40:1 | |
500,000 | 2.0% | 3.0% | 33:1 | |
700,000 | 2.5% | 4.0% | 25:1 | |
XRP | 100,000 | 1.0% | 2.0% | 50:1 |
300,000 | 1.5% | 2.5% | 40:1 | |
500,000 | 2.0% | 3.0% | 33:1 | |
700,000 | 2.5% | 4.0% | 25:1 | |
BCH | 100,000 | 1.0% | 2.0% | 50:1 |
300,000 | 1.5% | 2.5% | 40:1 | |
500,000 | 2.0% | 3.0% | 33:1 | |
700,000 | 2.5% | 4.0% | 25:1 |
* 証拠金及び契約エントリー限度&レバレッジに変動がある場合、お知らせを通じてお取引に混乱が生じないように致します。
保険基金は投資者のポジション(自動)減少を防ぐために使用されます。
該当基金はまだ実行されていない精算注文の価格を変更するために使用されます。
これにより、ポジションが自動ポジション減少メカニズムの影響を受けないよう手助けします。
保険基金の額は市場内の自動精算価格に基づいて決まります。
レバレッジ取引でトレーダーは契約価格に基づいて一定の比率によって少量の資金を担保として納めることで売買に参加することができます。
この金額のことを証拠金といいます。
ポジション証拠金 = 開始証拠金 + 追加/減少 証拠金
開始証拠金 = 契約乗数 * 数量 * 価格 / レバレッジ
レバレッジは一種の証拠金制度として金融取引でよく見られる取引方式です。
'レバレッジ'は投資家の取引金額を増やせるとともに、トレーダーの利益や負担リスクも増加させます。
例:
現在のBTC最新取引価格が10,000USDTである場合、ユーザーは10倍のレバレッジを使用して1,000契約の無期限先物契約を購入することができます。
ユーザー購入契約数量 = 購入契約数量 = 1,000契約
ユーザー証拠金 = 契約乗数 * 契約数量 * 最新取引価格 / (レバレッジ)
= 0.0001 * 1,000 * 10,000 / (10) = 100 USDT
注意事項:高いレバレッジは高い収益を得ることができますが、その分リスクも高くなります。
ご使用前にレバレッジに関するリスクを十分にご理解いただききます様お願い致します。
- レバレッジ:ユーザーが選択した購入レバレッジ倍数
- 初期証拠金率:1 / レバレッジ倍数
- ポジション証拠金:契約乗数 * ポジション保有量 * 平均取引価格 / レバレッジ
- 証拠金維持率:ユーザーが現在のポジションを維持するために必要な最低証拠金率。証拠金維持率が異なると相応する精算価格も異なります。
指数価格がユーザーの精算価格に達した場合、ポジション減少メカニズムが作動します。
- 証拠金維持率は精算価格を計算するために使用されます。
- Longポジション精算価格 =
(ポジション保有量 * 契約乗数 * ポジション取引価格 - 開始証拠金) / ((1 - 証拠金維持率) * 契約乗数 * ポジション保有量)
- Shortポジション精算価格 =
(ポジション保有量 * 契約乗数 * ポジション取引価格 + 開始証拠金) / ((1 - 証拠金維持率) * 契約乗数 * ポジション保有量)
例:
現在のBTC最新取引価格が10,000USDTであり、ユーザーが10倍のレバレッジを使用して1,000契約の無期限先物契約を購入する場合、
1段階契約進入限度範囲であり、証拠金維持率は0.5%となります。
この時、ユーザー初期証拠金率 = 1 / 10 = 10%
証拠金 = 契約乗数 * 契約数量 * 最新取引価格 / (レバレッジ)
= 0.0001 * 1,000 * 10,000 / 10 = 100 USDT
精算価格 = (ポジション保有量 * 契約乗数 * ポジション取引価格 - 開始証拠金) / ((1 - 証拠金維持率) * 契約乗数 * ポジション保有量)
= (1,000 * 0.0001 * 10,000 - 100) / ((1 - 0.5%) * 0.0001 * 1,000) = 9,045.2261
BTC最新取引価格が9,045USDTまで下落し、指数価格が9,055.5USDTの場合:
未実現損益 = 契約乗数 * 最新取引価格 * ポジション保有量 - 契約乗数 * ポジション取引価格 * ポジション保有量
= 0.0001 * 9,045 * 1,000 - 0.0001 * 10,000 * 1000 = -95.5
この場合、証拠金率 = (ポジション取引証拠金 + 未実現損益) / 現在のポジション価値
= (100 - 95.5) / (9,045 * 0.0001 * 1,000) = 0.497% < 0.5%
しかし、指数価格(9,055.5USDT)が精算価格(9,045.2261USDT)に達していないため、精算は行われません。
特定のポジションに限り手動で証拠金を追加することができ、これによってリスクを管理することができます。
証拠金変動後、それに相応するレバレッジと精算価格が変動します。
現在Wisebitcoinはクロスマージンの口座構造をサポートしており、フルマージン構造はサポートしておりません。
クロスマージンタイプは、ポジション毎の証拠金が全て独立的で他のポジションと共に計算されません。
クロスマージンとは?契約ひとつひとつの取引レバレッジを定める方式(現在Wisebitcoinでサポートする方式)
フルマージンとは?口座全体のレバレッジを設定し取引する方式(現在サポートしていない方式)
ユーザーはマーケットの相場及び個人の意向によって購入及び売却を決定することができます。
実現損益とは、ユーザーが実際に精算する時に発生する損益を意味します。
契約実現損益:
購入:契約実現損益=(契約数 * 平均売却価格 - 契約数 * 平均購入価格) * 売却数量
例えば、あるユーザーが平均購入価格 800USDT/BTC で100契約のBTC法定通貨先物契約を購入し
平均売却価格 1,600USDT/BTC で100契約全て売却する場合、実現損益 = (1,600 * 0.0001 - 800 * 0.0001) * 100 = 8 USDTとなります。
売却:契約実現損益 = (契約乗数 * 平均売却価格 - 契約乗数 * 平均購入価格) * 売却数量
例えば、あるユーザーが平均購入価格 800USDT/BTC で100契約のBTC法定通貨先物契約を売却し
平均売却価格 1,600USDT/BTC で100契約全て購入する場合、契約実現損益 = (800 * 0.0001 - 1,600 * 0.0001) * 100 = -8 USDTとなります。
契約未実現損益:
購入:契約未実現損益 = (最新取引成立価格 − 平均購入価格) * ポジション保有数量 * 契約乗数
例えば 、あるユーザーが平均売却価格 500USDT/BTC で100契約のBTC法定通貨先物契約を購入後、
現在の最新取引成立価格が 600USDT/BTC となった場合、未実現損益 = (600 - 500) * 100 * 0.0001 = 1 USDTとなります。
売却:契約未実現損益 = (平均購入価格 − 最新取引成立価格) * ポジション保有数量 * 契約乗数
例えば、あるユーザーが平均購入価格 500USDT/BTC で100契約のBTC法定通貨先物契約を購入後、
現在の最新取引成立価格が 600USDT/BTC となった場合、契約未実現損益 = (500 - 600) * 100 * 0.0001 = -1 USDTとなります。
無期限契約はファンディング費用メカニズムを通して無期限契約市場価格を現物価格に固定します。
ファンディングは8時間毎に行われ、毎日契約決算直後の01:00、09:00、17:00(日本時間基準)に行われます。
該当時間にポジションを所有しているとユーザーがファンディング費用を支払う、もしくは受給しなければなりません。
費用を受給する前に売却する場合、ファンディング費用を支払う必要はありません。
ファンディング費用 = 保有ポジション価値 * ファンディング率
ファンディング率がプラスの場合、LongポジションがShortポジションに支払い、
反対にファンディング率がマイナスの場合、ShortポジションがLongポジションに支払います。
ファンディング費用を受給する際、ユーザーのポジション証拠金から優先的に控除します。
ポジション証拠金残高が不足する場合は、ユーザー証拠金率から控除します。
プラットフォームはいかなるファンディング費用も受給せず、ファンディング費用はユーザー間で受給もしくは支払われます。
例:
ユーザーがGMT+9(日本時間) 11:11に10,000USDTの価格で10,000契約のBTC契約を購入(Longポジション)
過程:
11:20に該当ユーザーがポジションを売却した場合、受給または支払うファンディング費用がありません。
18:00に該当ユーザーが継続してポジションを保有しており、最新BTC取引成立価格が10,024USDTに変動し
保有ポジション価値が10,000 / 10,024 = 0.99760574BTCに変わる場合(ファンディング率 0.025%に設定)、
ユーザーはポジション価値 * 資金比率 = 0.00025BTC のファンディング費用を支払わなければなりません。
(ファンディング比率がマイナスの場合は、ShortポジションがLongポジションにファンディング費用を支払います。)
ユーザーの全ての注文は注文内訳及び取引内訳に表示され、注文締結前であれば未約定注文の履歴からキャンセルすることができます。
証拠金(Margin)は未約定注文に必要な金額のみを意味し、手数料(Fee)は締結された注文に必要な手数料を意味します。
- 指値注文(Limit Order):指定された価格と取引量(契約数)で注文する形式
- 成行注文(Market Order):指定された取引量(契約数)を市場価格で注文する形式で、最終価格から1+-∝%程度の誤差で締結されます。
ただし ∝は市場状況によって調整されることがあります。注文が締結されない場合、該当注文はキャンセルされます。
- オポネント注文(Opponent Price):指定された取引量(契約数)を相手側の最高/最低価格で注文する形式で、
取引量(契約数)が相手側の取引量を超過する場合、相手側の取引量の分のみ締結され、残りはオーダーブックに残ります。
- キュー注文(Queue Price):指定された取引量(契約数)を同一方向の最高/最低価格で注文する形式
- オーバープライス注文(Over Price):指定された取引量(契約数)を反対方向の最高/最低価格 +-∝で注文する形式
ただし ∝は市場状況によって調整されることがあります。
- 購入エントリー(Buy(Open Long)):Buyポジションで入る注文
- 売却エントリー(Sell(Open Short)):Sellポジションで入る注文
- 購入清算(Sell(Close Long)):Buyポジションを清算する注文
- 売却清算(Buy(Close Short)):Sellポジションを清算する注文
市場価格が指定された価格に到達した時に受理される注文
例:
BTCの現在価格が10,000USDTで、指定価格(trigger price)を9,500USDTに設定し
注文価格を9,450USDT、注文数量を100契約で設定します。
BTC価格が9,500USDTまで下落した時に該当注文が受理され、オーダーブックには指値注文として表示されます。
- GTC (注文者キャンセル条件、Good Till Cancelled):該当注文は注文者がキャンセルするときまで有効です。
- FOK(全量充足条件、Fill or Kill):注文数量(契約数)が全体締結されない場合、全体キャンセル。
- IOC(即時締結条件、Immediate or Cancel):注文数量(契約数)のうち一部が締結される場合、注文残量はキャンセル。
- Post-only:メーカーとして指値注文が処理され、一部が締結される場合に注文残量はキャンセル。